WTO、オーストラリア産ワインに対する中国の輸入関税を見直しへ

ロイター通信によると、世界貿易機関は、中国がオーストラリア産ワインの輸入に課している懲罰関税を検討する委員会を設置することで合意した。

オーストラリアのスーパーマーケットで売られている赤ワイン (Photo by Akshay Chauhan on) アンスプラッシュ

世界貿易機関は火曜日(10月26日)、中国による「オーストラリア産ワイン輸入に対する懲罰的関税の賦課」を見直すオーストラリアの2度目の要請を受け入れるため非公開会合を開催した。今年9月にオーストラリアが最初に申請した審査は中国によって阻止された。

オーストラリアがコロナウイルスの起源に関する国際調査を要求する中、オーストラリアと最大の貿易相手国である中国との間の貿易摩擦が悪化している。その後、中国は米国政府が「経済的強制」と呼ぶものとして、オーストラリア産のワインと大麦の輸入に加え、オーストラリア産の牛肉、石炭、ブドウの輸入を制限し始めた。

WTOが公表した会議記録によると、オーストラリア代表らは調査のためWTO委員会の設置を要請する決定を説明する際、中国がオーストラリアの懸念に対処するための具体的な措置をまだ講じていないことに失望感を表明した。

この記録には、オーストラリアが問題を解決するために中国とさらなる協議を行う用意があることも記載されている。

中国代表はロイターに対し、「中国は紛争解決のための委員会設置を提案し続けるというオーストラリアの決定を遺憾に思う」と述べ、「中国は今後の訴訟で積極的に自国の正当な措置を擁護するつもりであり、自国の正当な措置が異議を申し立てられると信じている」と述べた。異議が申し立てられた場合には、その措置はWTOの関連規定に準拠する。」

WTO委員会は通常、裁定を準備する前に6か月の審議を行う。決定に対しては上訴することができる。

(VOA中国語経由)

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